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私たちの考え方

森の学校 開校の背景

開校した1993年の頃、子どもたちを取り巻く環境は次第に悪化していました。
学校、家庭、社会、地域における「つながり」を持ちにくい社会構造へと移行している時代でした。
そんな環境で子どもたちは自らの存在理由を失い、互いのきずなを持ち得ないで、弱者へのいたわりなど他者への思いやりが欠如していく傾向が見られました。
こうして、自己中心的な考え方、現実と非現実の区別が付きにくい、いのちの価値がわからない、自らの生きる力が不足している、など多くの問題が生じてきました。
そのひとつの原因に、自然の中で年齢の異なる子どもたちが刺激し合うことが少なくなったことだと思います。これでは人間形成の中の大切な資質が生まれにくくなっていると思います。
こうした時代背景の中で「森の学校」は誕生しました。

日本の自然観に基づいた森の学校の環境教育。それは、1994年に三人のカナダのパークワーデン(国立公園のレンジャー)との出会いから始まりました。

その時の三人とはバンフのパークワーデンのGlen peers(グレン・ピアーズ)、Danny catt(ダニー・キャット)、そして女性のパークワーデン、ジャスパー国立公園のSylvia forest(シルヴィア・フォレスト)です。彼らは当時日本で広まっていたアメリカ的(イギリスから伝わった)自然観とは少し異なる考え方をしていました。それはカナダの厳しい大自然の中での自然観が基になっていました。彼らの見方によれば「イギリスやアメリカでは、人間が自然を開拓しながら町をつくり、畑を開墾してきた事を中心に見据えた自然観をつくり上げている。だから人間と自然とを同レベルで扱い、自然解説などを「インタープリテーション(直訳的に言えば「自然の言葉を翻訳する」という意味)という言い方をするが、我々は人間と自然とを同格には置かない。人間は自然の一部で、自然は人間などよりとても大きな存在であるので、我々は自然との関わり方や自然との対話を表現するのに「アプリシエーション(Appreciation)物事の新価を見極めること・賞賛するなどの意という言葉を用いる」と語ります。
彼らは自然の価値を伝えるために「命のつながり」を国立公園の多種多様な生き物を登場させる寸劇仕立てで私たちを感動させてくれました。この時の貴重な経験から、森の学校の自然そのものから学ぶ多くのプログラムが生まれてきました。
三人のパークワーデンは、原寸大の生き物の模型と赤いロープで子供達と共にステージで分かりやすく人々に伝えます。これを彼らは“アプリシエーション”と呼ぶ。彼らがこのアプリシエーションで使う模型には、ボールドイーグル(ハクトウワシ)、クーガー、ハイイログマ、オオカミ、コヨーテ、エルク、カリブー、ビッグホーンシーク、マウンテンゴート、グランドスクエルなど本当に数多くの貴重な生き物たちが登場します。
カナダのパークワーデンの自然観は、日本人の自然観と非常に多くの共通性があります。それは、日本人も同じように自然に畏敬の念を抱く考えが基本的にあるということです。こうして日本独自の自然観を基にした自然教育を実践する基盤が森の学校に出来上がっていきました。

理念

1.環境教育の実践

自然の恵みの奥深さ、その恵みの豊かさ、そしてそれらに息づく生命の尊さへの気づきを、五感で体得する事が大切だと考えます。自然との触れ合いの中から、個性あふれる感性を育み、豊かな人間性の形成をおこなう為に、自然体験を通じて冒険教育、環境教育を実践していきます。 自然と共に、自然の恵みを受け続けられる為に。


自然の中で遊ぶ、それは、常に新しい発見と工夫と知恵を身に付けてゆくこと。
どんな教師よりも本よりも、自然は上手に教えてくれる。
年の違うこどもたちが自分のわがままをぶつけ合って生活する。
その真剣な欲求の中で、やがて彼らは、集団で生活することの厳しさと楽しさ、他者へのいたわりを理解し、共同でものごとを達成する喜びを得て、リーダーシップとフォローアシップを身に付けてゆく。
また、自然の中での自分自身への挑戦は、これまでの殻を破り新たな自分に出会うことができる。
本で読んだことや聞いたことは忘れるが、自分で体験したことは一生忘れることはない。
好奇心はいつの時代でも未来をつくってきた。自然の中で、その好奇心は生きる力を養ってくれる。
そして子どもはいつの時代も未来をつくる天才だ。


2.独自の地域づくり型環境教育

農山村と都市それぞれが抱える地域の課題とニーズを、互いのコミュニティが交流することでそれぞれの地域の隠れた資産を輝かせます。こうした活動を通じ、地域ぐるみの環境教育(人間教育)を実践していきます。


3.文化、芸術、野外活動の振興

4.自然環境の調査及び保全

5.日本の四季と日本人の自然観をたいせつにした地域資源の再生

〜環境教育をベースに都市と農村のコミュニティづくり〜

少子化、高齢化、過疎化に伴い、今後日本で増加する廃校地域の新たなコミュニティづくりを、これからの持続可能な社会づくりのモデルケースづくりとして実践。
~廃校になった校舎を、新たなコミュニティの拠点に!?~

1.都市と農山漁村のコミュニティの相互扶助機能の確立に向けたモデルケースづくり。
2.農山漁村で大きな問題になっている耕作放棄地の解消と同時に生態系の再生・保全。里地、里山、里海の再生・保全。
3.子どもたちへの環境教育を実践することによる次世代の育成。
4.互いのコミュニティの家族と家族、子どもと子どもが互いに行き来する人的交流(都市留学・山村留学)の促進。
5.互いのコミュニティで、新たな経済活動が生まれてくる仕組みづくり。

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